親が突然入院すると、心配と不安で頭がいっぱいになります。
「病気は大丈夫だろうか。」
「いつ退院できるんだろう。」
まずは目の前のことで精一杯になるのは当然です。
しかし、働いてきた中で感じるのは、退院を告げられてから慌てるご家族を多く見てきています。
退院間近に慌てることなく、入院中から退院後の生活を考える準備を経験も交えながらお伝えします。

入院したら考えたいのは「退院後の生活」
入院すると、「治療が終われば元の生活に戻れる」と考えがちです。
もちろん以前と同じ生活に戻れる方もいます。
しかし、高齢になると入院をきっかけに体力が落ち歩く力が弱くなったり、環境の変化により認知機能が一時低下することがあります。
そのため、
といったことを、入院当初から考えておくことが大切です。
退院はゴールではなく、新しい生活のスタートでもあります。
病院には相談できる人がいます
入院期間も昔と異なり短くなっています。
「何から始めればいいのか分からない。」
そんな時は、一人で悩む必要はありません。
医師からは病状についての説明はあります。。
医療的に治療が終わったといって、生活が元どおりとは限りません。
そこを埋めるために、病院には退院支援を担当するスタッフや医療ソーシャルワーカーがいます。
例えば、
- 退院後の生活への不安
- 自宅へ戻るための準備
- 介護保険、障害福祉、高額医療費等の利用
- リハビリや通院について
- 施設という選択肢
など、状況に応じて一緒に考えてくれます。
分からないことや不安に思う事は遠慮せず相談しましょう。
状況の変化により何が必要で、何に困るのかさえも分からない場合もあるでしょう。
退院後に必要と思われることについても確認をすることをお勧めします。
介護保険や地域包括支援センターへの相談も早めに
退院が近づいてから慌てて動くよりも、早めに相談しておくことで選択肢が広がります。
介護保険が必要になるかもしれない。
そう感じたら、地域包括支援センターへ相談することも一つの方法です。
介護保険の申請方法や利用できるサービスなど、状況に応じたアドバイスを受けることができます。
このブログでも詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

退院までに家族で確認したいこと
退院前に、次のようなことを確認しておくと安心です。
| 確認すること | 具体例 |
| 歩行 | 杖や歩行器は必要か一人で歩けるのか |
| 食事 | 一人で食べられるか、食事の形状は変わらないのか |
| トイレ | 手すりは必要か、尿漏れはないのか |
| 入浴 | 自宅で安全に入浴できるか |
| 薬 | 誰が管理するか |
| 家族 | 誰がどのように支援するか |

すべてを一人で抱え込む必要はありません。
家族で役割を話し合っておくだけでも、退院後の負担は大きく変わります。
私が現場で何度も感じたこと
介護の現場では、
「こんなに早く退院になるとは思わなかった、家に戻れるのだろうか」
という言葉を何度も耳にしてきました。
退院してから、
「介護保険ってすぐ使えますか?」
「手すりを付けたいけれど、どうすればいいですか?」
「誰に相談すればいいか分からなくて…」
そんなご家族も少なくありません。
もちろん、突然の出来事でそこまで考えられない気持ちもよく分かります。
だからこそ私は、「入院中に少しだけ退院後の生活を考える時間」を持っていただきたいと思っています。
それだけでも、退院後の不安は少し軽くなるはずです。
まとめ
親の入院は、家族にとって大きな出来事です。
治療が最優先なのはもちろんですが、退院後の生活も少しずつ考え始めることで、慌てずに準備を進めることができます。
困ったときは、一人で抱え込まず病院の相談員や地域包括支援センターなど、相談できる場所を頼ってください。
介護は、一人で頑張るものではありません。
少しずつ準備を進めることが、ご本人にも家族にも安心につながります。

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